体に入り込んでくる音楽


最近、直に音楽に触れる機会が多くありまして、“音楽”というものに対して頭をぐるぐる回したり。


先日、最近注目している大下ヒロトくんという役者志望の男の子が名古屋でバンドをすると耳にして、ちらっと覗いてきました。いや〜、すごかった。本当にすごかった。


歌っている時の目は確実にイっていたし、全身は有り余る勢いでガンガン震え、私の鼓膜を突き破る勢いで、体の中まで入ってきた。あんなにも、全身全霊で歌う人、初めて見た。目は澄んでいて、変態で、まっすぐな大下ヒロトくん。彼はきっと、誰かの心を震わす役者になるよ。

それから、名古屋のカフェ、re:li で行われた食堂ワニというイベント。都会の少し入ったところにある白壁の建物の中で、お客さんはとびきり美味しいばんごはんを片手に、光の中で歌う3組の歌い手を見つめた。


老若男女、年齢問わず、みんなの顔がふんにゃりとなるような、そんな暖かい歌詞、メロディ、雰囲気の中で、どこかの誰かの体の中から音楽が溢れてくる。


何故、音楽が存在するのだろう。メロディに乗せてまで誰かに届けたい言葉、メッセージとはなんなんだろう。


世界中の人が口ずさむような音楽があれば、たった一人のために生まれる音楽もある。音楽に癒される人がいれば、音楽に涙する人がいる。音楽に一生を賭ける人もいる。音楽はその人自身で、その人の魂が宿る。


そんな、愛おしいものが存在するのにどうしてこの世界はこんなにも穏やかではないのだろう。


私は誰かの生きていきた歩みを、その人自身に触れるために、音楽に会いに行く。

a m 3

わたしの生きたい世界で生きたっていいじゃない

0コメント

  • 1000 / 1000